2014年3月31日月曜日

地方統一選挙

3月30日はフランスの地方統一選挙の日でした。

主な結果として、

1、パリでは初の女性市長誕生(アンヌ・イダルゴ氏、社会党)

2、与党の社会党(左派)は惨敗

3、最大野党の国民運動連合(UPM、右派)が堅調

4、国民戦線(極右)の躍進

が日本でも報道されています。

先日も書きましたが、UPM党首はセーヌ・エ・マルヌ県モーの市長ジャン・フランソワ・コペ氏です。

また、棄権率が高い選挙でした。

多くの人が政治に関心を失っているか失望しているのだと、同僚は説明してくれました。


さて、こんな選挙の日にはパリに出かけましょう。

バトビュス

セーヌ川を走る水上バス「バトビュス」。

フランス語のバトー(船)とビュス(バス)がくっついた名前です。

料金は1日券15ユーロ、2日券18ユーロ

乗り場は、エッフェル塔など主要な観光地の近くに計8か所あります。

セーヌ川クルーズ船も運行しています

セーヌ川沿いではこんな風景もよく目にします。

古本市

パリ中心部ではこのような古本屋が並んでいます。

様々なジャンルの本が並んでいます。

お気に入りの本が見つかるかも。

とある通り(4区)

パリ市内を散策していると思いかけず素敵な風景に出合うものです。

こんなカフェでのんびり過ごしたいものです。

2014年3月29日土曜日

パリ国際大学都市5

パリ国際大学都市日本館の館長さんの任期は2年だそうです。

現在の館長さんがその任期を終えて帰国なさいます。

また、新しい館長さんが着任なさいます。

その歓送迎会に、いつものごとくお邪魔してきました。

食べ物、飲み物の多くは持ち寄りです

館長さんの仕事は激務だと聞いています。

お疲れ様でした。

新しく着任なさる館長さんのご専門は美術史とのこと。

現在構想中の美術関係の企画を日本館で実現できればいいと思います。

ところで、パリ国際大学都市といえば、韓国館が3年後を目途に新たに建てられるそうですね。

ブラサージュの枠が広がるのでしょうか。


おまけ1
クルーニー・ソルボンヌ駅

ご存知の通り、パリの地下鉄は全ての駅に特徴があります。

メトロを待ってぼ~っとしているときにはゆっくり眺めてみましょう。

おまけ2
桜?咲く

パリは春の陽気が続いています。

もう春ですね。

とか言ってたら、前回の滞在では4月に雪が積もったからなぁ…

2014年3月22日土曜日

3月下旬のパリ ― ポルト・ドゥ・サン・クルー

今日もモンティニー・ル・ブルトンヌーへお出かけでした。

パリ郊外へ車で出かけるときには、その場所に一番近い「ポルト(門)」で集合することが多いです。

ポルト・ドゥ・サン・クルーはパリ16区にあります。

地上に出た瞬間、「あれ、見覚えのある風景だな…」。

そう、以前サッカーの試合を見に行くときに通ったのでした。

パリ・サンジェルマンFCのホームスタジアム「パルク・デ・プランス」の最寄り駅です。

ポルト・ドゥ・サン・クルー広場

広場沿いにはきれいな教会があります。

サント・ジャンヌ・ドゥ・シャンタル教会

1962年に完成した新しい教会なのですね。

サント・ジャンヌ・ドゥ・シャンタル教会外観

ついでに内部もどうぞ。

内部にはジャンヌ・ダルク像もありました

ここは故郷から遠く離れた異国の地。

何気ない日常の1シーンでも、好奇心と注意力をもってさえいれば様々なことを見出せる。

そのことを忘れずに日々を過ごすことを心掛けたいですね。

本日のおまけはこちら。

凱旋門

凱旋門は修築中。

本格的な観光シーズンが始まるころには修築が終わっていることでしょう。

2014年3月20日木曜日

マルヌ川の古都モー

昨年12月に「クリスマス・グルメ市」で訪れた、セーヌ・エ・マルヌ県のモー。

パリ東大学工科短期大学部での講義のために、この街を再び訪れました。

パリ東大学モーキャンパス

講義の主題は「日本のマンガ」並びに「環太平洋」の2本立て。

単に日本のマンガを紹介したのではありません。

マンガの歴史、マンガ家教育、そして機能マンガ研究についてお話しました。

主に、昨年行った、兵庫県宝塚市の手塚治虫記念館と、京都精華大学の取材から構成されています。

また、現代ではヨーロッパと同様に重要な地域である環太平洋。

特に政治面と経済面から環太平洋について考察しました。

授業後の教室

モーは歴史ある街です。

1175年頃に建設が始まったカテドラル・サンテティエンヌは有名です。

第一次世界大戦初期、フランス軍とドイツ軍の攻防戦がマルヌ川沿いで繰り広げられました。

散策していると古い街並みが残っていることに気づくでしょう。

マルヌ川とカテドラル

ちなみに、この街の市長はジャンフランソワ・コペ氏。

UMP(国民運動連合)総裁です。

2014年3月15日土曜日

パリ・イル=ド=フランス地方商工会議所

日本とEUの協定に関するセミナーに出席するためにパリ商工会議所に行きました。

行ってみてびっくり、立派な建物です。

パリ商工会議所正面

内部もまるで宮殿です。

セミナー会場の2階へ

日仏交流コーディネーター用のメールアドレスに、種々のイベントの案内メールが送られてきます。

今回は日本とEUの経済協力の重要性を確認する趣旨のセミナーでした。

日本人の講演者、パネラーも招待されていました。

経済の勉強ができたという点でも、未知の世界をのぞけたという点でも、たいへん有意義でした。

建物内はこんな部屋ばっかり

ところで、3月14日(金)から16日(日)まで、パリの交通機関は無料です。

ゾーン5まで、メトロ、電車、トラム、バスに自由に乗れます。

自動車の使用を減らすことで二酸化炭素の排出量を抑えるという、環境問題対策の一環です。

世界各地で環境に配慮する様々な政策が行われているのですね。

2014年3月14日金曜日

セ・ボン・ル・ジャポン

3月14日から15日まで、日本文化・日本食紹介イベントが開催されています。

セ・ボン・ル・ジャポン(C'est Bon le Japon)。

食品や焼き物など、日本各地の特産品がパリにやって来ています。

豆、豆腐、梅!

期間中、会場ではたくさんの試食・試飲ができます。

おそば、葛湯、豆腐、緑茶、インスタントラーメン、日本酒…

しかも、日本でもなかなかお目にかかれない商品ばかり。

会場の展示

それでもお腹がすいたら、お好み焼き!

お試し価格3ユーロでした。

関西人の血が騒ぐ

日本各地の観光案内パンフレットも手に入ります。

フランス語か英語のものですが。

許可を得て兵庫県のパンフも置かせてもらいました

会場はパリ2区のエスパス・シンコ

最寄り駅はピラミッド。

開催は明日15日(土)までです。


2014年3月9日日曜日

パリ郊外の新興都市 ― モンティニー・ル・ブルトンヌー

モンティニー・ル・ブルトンヌーはパリ郊外の町です。

ヴェルサイユ宮殿より4km西にあります。

今回は車で行きましたが、RERのC線を利用して訪れることができます。

整備された道路と住宅

モンティニーにはパリ日本人学校があります。

そこに通っている日本人の中学生を何人か知っています。

仕事でパリに来た両親と一緒に暮らしているそうです。

フランス語には(英語にも)やはり苦労しているようです。

そういう生徒たちにとって、現地の日本人学校はありがたい存在なのです。


日仏文化学院パリ日本人学校ウェブサイト
http://www.parinichi.com/index.php

2014年3月5日水曜日

パリ日本文化会館

2014年2月19日から4月5日まで、パリ日本文化会館で「蚕」の展示があります。

その名も、「蚕、皇室の御養蚕と古代裂、日仏絹の交流」展です。

皇居での養蚕の様子が主に展示されていました。

パリ日本文化会館

以下、知人の受け売りです。

明治の開国以来、日本とフランスの間で絹の交流が始まりました。

特に、横浜市とリヨン市の絹交流が知られています。

その際、日本の絹文化をフランスにいかにうまく紹介するかが課題でした。

フランスにおける日本語教育はその課題に応じる形で始まったそうです。

なお、この展示ではその点は言及されていないようです。


展示室の入場料は、一般5ユーロ、学生3ユーロです。

肝心の会場の写真がないじゃないかとお怒りの皆さま。

会場内は写真撮影禁止だったのです。

なので、興味がある方はぜひ会場にお越しください…

と言いたいところですが、せめて日本文化会館1階の様子をお楽しみください。

ロクシタンと日本文化のコラボレーション

日本文化会館では様々なイベントが同時に開催されています。

ロビー

ロビーでも日本文化が様々に紹介されています。

さらに今度は、日本文化会館の外の風景をお楽しみください。

日本文化会館入口から見たエッフェル塔

このアングルからは初めて見ました。

まぁ、どこから見ても形はたぶん同じなのでしょうね。

日本文化会館入口から見たトロカデロ方面とメトロ6番線

メトロ6番線は地下だけでなく地上も走ります。

これもまたパリの風景です。


パリ日本文化会館ウェブサイト
http://www.mcjp.fr/日本語/

2014年3月2日日曜日

3月上旬のパリ ― マドレーヌ

3月になりました。

もうすぐ春ですね。

ちょっと気取ってみたくなったので、パリのお洒落なエリアに出没しました。

パリ8区、マドレーヌ地区です。

「マリー・マドレーヌの名の下に、至高至善なる神に捧ぐ」

ラテン語を訳しましたが、これで正しいでしょうか?

こちらはマドレーヌ教会。

まるで古代ギリシアの神殿のようですね。

建設中に用途が何度も変更され、しかもフランス革命で建設が一時中断されたそうです。

中の雰囲気も、パリ市内の他の教会と少し違うような気がしなくもないです。

祭壇

カトリック教会ですので入場は無料です。

さて、マドレーヌ地区といえば高級店が立ち並ぶエリアとしてよく紹介されます。

エディアール

高級食料品店エディアールは1854年創業。

職業柄、高級食料品店は要チェックです(別に購入はしませんよ)。

フォーション

ご存知、フォーション。

よく晴れた日の昼下がりにここでゆっくりと紅茶を飲めたら素敵でしょうね。

その他高級店がマドレーヌ教会を取り囲むように並んでいます。

日本語対応できる店員がいるお店もありました

(しかもすごく丁寧な日本語表現でした!)。


おまけ1

夕暮れ時のエッフェル塔

たまたま通りかかったコンコルド広場から撮影。

日常ではややもすれば忘れがちですが、こういう風景はパリにいることに気づかせてくれます。

おまけ2
シャトレ駅にて

シャトレでRER A線に乗ろうとしたら、警察によって乗客が全員降ろされていました。

中ではなにやら現場検証が行われていた様子。

傷害事件のようです。

約20分後、立ち入り禁止を示す赤と白のテープが張られ、通路が確保されました。

そして、担架によって車内から人が運び出されました。



怪我だったらすぐに救急隊が来るか、車内から運び出すよな…



殺人事件か!

結局、真相は闇の中。

日常ではややもすれば忘れがちですが、こういう事件はパリにいることに気づかせてくれます。

2014年3月1日土曜日

3月上旬のパリ ― バスティーユ

某国の政治学者からの調査依頼です。

バスティーユがクール・ジャパンの新たな聖地になっている」

という噂があるので、調べてもらえませんか。

しかしまぁ~、なんですな~。


バスティーユ監獄はフランス革命が始まった場所であると世界史で学習しました。

現在ではパリ有数の繁華街となっています。

では、そんなバスティーユで調査を開始しましょう。

レオの世界

扇をもった女性のポスターが店先に飾られています。

店では確かにキミドール(こけし)が販売されています。

しかし、ここは世界中のお土産を売っているお店でした。

プラネット・スシ

回転寿司のお店がありました。

これはチェーン店ですね。

キロショップ カワイイ

「カワイイ」はもはやフランス語です。

カワイイ服が販売されているようです。

ビデオマニア

コンピューターゲームといえばビデオマニア。

ゲームでフランス語をマスターしよう。

ゲーセン

前回来た時も見ました。

これは常設でしょうか。

なかなかクールですね。

しかし、ここで調査は行き詰りました。

ラップ通り

飲食店が集まるラップ通りにも、

サン・アントワーヌ通り

ブティックが並ぶサン・アントワーヌ通りにも、

ロケット通り

ヴォルテールに通じるロケット通りにも、日本っぽいお店はありませんでした。

調査結果:バスティーユにクール・ジャパン革命はまだ起こっていません。


調査は終わりましたが、せっかくなので、バスティーユ周辺を散策しましょう。

マルシェ・ドゥ・ラ・クレアシオン

「創作マルシェ」とでも訳せばいいのでしょうか。

絵画、装飾品、陶器などのギャラリーが出ています。

絵画のギャラリー

ここは芸術の都パリ。

アーティストのために様々なイベントが提供されています。

7月革命の記念柱

これはフランス革命を記念したものではありません。

1830年の7月革命を記念して建設されました。

サン・マルタン運河

サン・マルタン運河の上にバスティーユ駅のプラットホームがあります。

オペラ・バスティーユ

バスティーユの新名所、オペラ・バスティーユ。

駅の壁画

メトロ1番線のホームには見事な壁画があり、人々の目を楽しませてくれます。

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