10月17~18日、
大学都市シテ・デカルトで国際会議がありました。
セーヌ・エ・マルヌ経済振興公社も協賛する「
Greencity」。
持続可能な開発や都市づくりがテーマです。
セーヌ・エ・マルヌ経済振興公社理事長による挨拶
セーヌ・エ・マルヌ県は持続可能な都市開発に力を入れています。
特に、ディズニーランドパリとパリ東大学の周辺の開発が盛んです。
パリ東大学や国立土木学校がある学園都市は「シテ・デカルト」と呼ばれます。
ここは、産官学が連携して都市開発を行う拠点となっています。
ですから、公社や民間企業のビジネスマッチングなども行われます。
会場は国立土木学校
開会式の後は5つの協定の調印式です。
大学間や世界銀行とのパートナーシップ協定などが調印されました。
日本との関係でいえば、
首都大学東京とパリ東大学の協定がありました。
「エネルギー転換の加速に関する研究協定」です。
今後3年間、研究成果の共有や研究会の実施などが想定されています。
貿易大臣(セーヌ・エ・マルヌ県選出)が調印式に出席
午後は各団体、企業の取り組みを紹介するプログラム。
発表者
今回、東京都の都市開発責任者と首都大学東京都市環境学部・研究科の教授陣が来仏。
持続可能な開発に関する各々の取り組みが紹介されました。
東京都からは「多摩ニュータウン」の開発経緯と現在の課題が報告されました。
東京都は建物の老朽化や高齢化対策のバリアフリーなどに正面から取り組んでいます。
首都大学東京からは、既存の建物のエネルギー効率を高める試み等が報告されました。
リファイニング建築に関する実例報告は見ごたえがありました。
他にも、フランス国鉄による熱エネルギー転換利用の取り組みなどが紹介されました。
無際限ではないエネルギーをいかに効率よく利用するか。
都市工学や建築の学問領域においてこの意識が共有されています。
新しい研究・開発の促進に向けた一つの取り組みとして「グリーンシティ」が開催されたのです。
Greencity
http://www.greencity-event.com/en