2014年8月15日金曜日

南ヨーロッパの旅 ― 世界遺産城塞カルカソンヌ

この街を知ったのは友人からお土産の絵葉書を貰ったときでした。

その友人曰く、いい街だそうです。

じゃあ、ちょいと立ち寄りますか。


カルカソンヌ城塞都市入り口

ルート設定ミス?

バルセロナからバスで一度モンペリエに戻り、電車で向かいました。

面倒だったので往復でバスを予約したのが失敗でした。

バルセロナからカルカソンヌまで電車で行く方が安くて速かったのです。

しかも、モンペリエ到着予定時刻からカルカソンヌ行き電車時刻まで57分しかない。

思えば16日間の複雑な行程を組んでいたわけです。

こういうことが起こるのも致し方ないかなと。

それにしても、バスは20分遅れで出発しました。

しかも、途中で渋滞に捕まり、完全に止まってしまいました。

さらに、運転手はやはり1時間の食事タイムをとりました。

それでも、目的地に定刻に着いてしまうのです。

iDBUSは一体どういう時間設定をしているのでしょうか?


サン・ナゼール聖堂

驚異の受付

カルカソンヌ市街地は典型的なフランス地方都市。

他と異なるのは、カルカソンヌには3か所の観光案内所があること。

その目玉は世界遺産に登録されている旧市街地。

街が城塞で取り囲まれていて、昔の姿のまま残っています。

というわけで、特にフランス人の間で人気の高い観光地なのです。

とはいえ、日本人が行ってはいけないわけではあません。

というより、「日本人は大歓迎です」(in Japanese

と話してくれたのは、ユースホステルで受付をしてくれたミシェルさん。


ミシェルさん

このミシェルさん、只者ではありません。

フランス人なのでフランス語を話します。

日本語、中国語、英語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語も話します。

これらは実際に彼の会話を耳にした言語です。

イタリア語、アラビア語、ラテン語、現代ギリシア語の知識ももっています。

彼の言語能力(会話能力)のレベルが半端ではないのです。

お茶目な性格なので、それぞれの言語で必ず冗談を言うのです。

日本人を見つけては「先生」と呼びながら日本語で親しく話しかけてきます。


コンタル城

そして漢字バトルを仕掛けてきます。

バラとかたからくじとか、日本人も苦手とする漢字を出題します。

こちらが書けなかったら、「えぇ~、あなた本当に日本人ですか?」と言ってきます。

そして待ってましたと言わんばかりにスラスラと書いて見せるわけです。

「薔薇」。

「宝籤」。

ってか、漢字交じりの日本語メモを普通に書きます。

仕事が終わる時間に、一杯飲みに行こうと誘ってきます。

夕食後には自宅で一杯飲まないかと誘ってきます。

面白かったので、どちらも付き合いました。


カルカソンヌ、深夜1時

おかげでその日は、城塞都市をほとんど観光できませんでした。

ちなみにこの人、決して怪しい人ではありません。

純粋に自分の言語能力を高めたくて日々努力をしているのです。

私も見習わなければなりません。

カルカソンヌのカスレ

カスレとは鶏肉や鴨肉と白インゲン豆を煮込んだ地方料理です。

トゥールーズという街のカスレが有名です。

しかし、カルカソンヌも負けていません

(なお、トゥールーズからカルカソンヌまでは電車で30分くらいです)。

ミシェルさんに予約してもらったレストランでカスレをいただきました。


カルカソンヌのカスレにはラングドックの赤ワインで

美味しかったです。

…それだけですよ。

さてさて、面白い人と出会って、カスレも食べて、もう満足かな。

いやいや、城塞都市カルカソンヌを観光していないではないか。

というわけで、翌日の早朝に観光がてら散歩したわけです。

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