2014年8月5日火曜日

南ヨーロッパの旅 ― 永遠の都ローマ2

マルタの鍵穴

おいしい寿司店がローマにあるとイタリア人の知人に教えてもらいました。

その店の日本人経営者は友人なので、挨拶してこいと言われました。

…ローマまで来て日本料理を食べるの?

まぁいいかと思い、そのレストランへ。

「寿し千」は地元民にたいへん評判のいい日本食レストラン。

メトロB線ピラミッド駅から徒歩5分。


ローマ・ピラミッド

回転ずしのカウンター内から日本人の板前さんが迎えてくれます。

話をすると、目的の人物は、昼間はお店に顔を出さないとのこと。

あら残念と思っていると、一つ情報を教えてもらいました。

お店から徒歩15分くらいの丘の上にマルタの門というのがあります。

その門の鍵穴からサン・ピエトロ大聖堂の屋根が見えるというのです。

板前さんにメッセージを残し、証拠写真を撮ったら、さっそくマルタの門へ。

門に着くと、イタリア人家族が鍵穴を覗いていました。


マルタの門

彼らの後に覗いてみると…

情報通り、大聖堂が見事なまでに見えるではないか!


鍵穴から

この情報はインターネットで簡単に検索できます。

ローマ滞在中に時間の余裕があればお立ち寄りください。

それにしても、目印の旗があってすぐわかると板前さんは言っていたが…。

そんなもんないやん。

ローマのメトロ3

日曜日の午後、またメトロで移動していました。

観光客が大勢乗って来そうだったので、開く扉の反対側に移動しました。

そして、乗客が一斉に車内に入る様子を何となく眺めていました。

40歳くらいの女性が乗車するときに若い男性につっかかっていきました。

そして、足を踏んだだろうと大声で抗議していました。

一瞬、車内に不穏な空気が漂いました。


コロッセオ

次の瞬間、ドアが閉まる直前に、その女性は降車しました。

ドアが閉まってから、周囲に指摘されたその男性はポケットを探りました。

財布がありませんでした…。

ヨーロッパの大都市ではこういったことは日常茶飯事なのでしょう。


コロッセオ内部

ローマで遭遇した2つの事例の共通点は、

①混雑時を狙う

②ホームでターゲットを定め、ターゲットと同時に車内に乗り込む

③よく観察していると、視線や仕草でなんとなくわかる

です。

そういえば、私のかばんの中を物色していた女性と目が合いました。

悪事をはたらくことに慣れてしまってもはや悪意を隠そうともしない、

自分たちが生きていくために仕方がないのだと訴えるような、

なんとも言えない哀しい目をしていました。

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