2014年8月20日水曜日

中世市場都市プロヴァン6 ― プロヴァン音楽院

8月19日(火)、プロヴァン音楽院にお邪魔しました。

当音楽院は2つの音楽学校の合併により数年前に誕生しました。

新たな校舎と学園長を得て、活動の幅を大きく拡げてきました。

声楽、ピアノ、ヴァイオリン、ギター、ハープ、フルートなどのクラスを開講しています。

現在、子供から大人までおよそ300人の生徒がレッスンを受けています。

また、2人の日本人が教鞭を執っています。

柔道場やダンスホールも併設されています。

プロヴァン音楽院校舎

この日はまず音楽アカデミーを見学しました。

これは、世界的に有名な音楽家が教師を務める集中レッスンで、今年度から開始されました。

プロを目指す若き音楽生にとって、一流の音楽家の指導を受けられる貴重な機会です。

フランス人のみならず、スペイン人や日本人が受講していました。

アカデミーの科目は声楽、フルート、ハープ。

彼らは朝から晩までレッスン漬けの1週間を過ごします。

さらに、プロヴァンの素敵な一軒家に滞在でき、食事も提供されます。

宿泊先のサロン

次に、学院内で開催されたコンサートを聴きました。

教師陣によるフルートとハープの演奏会です。

地元の人たちがたくさん来場していました。

コンサートの様子

ハープを演奏している方が、今回招待してくれた東海林悦子さん。

2001年からフランスで音楽活動を始めました。

以来、ヨーロッパ各国のコンクールで多くの賞を受賞しています。

現在はパリでハープを教える傍ら、プロヴァンにも指導に通っています。

そして、音楽と観光の分野でプロヴァンの発展に尽力しています。

楽院長

楽院長のセバスチャンさんはコーディネートの天才。

音楽生時代に様々なコンサートを企画・運営しました。

あるとき、先生に言われたそうです。

「君は音楽よりもコーディネートに才能があるね」。

その言葉で目覚めた彼はその後ますます才覚を発揮。

若くしてプロヴァン音楽院の楽院長に抜擢されました。

生徒のために朝食を用意しているのは彼です。

また、プロヴァンに初めて来る生徒の送迎を欠かしません。

この楽院長の存在もプロヴァン音楽院の魅力の一つです。


プロヴァン音楽院ウェブサイト(仏語)
http://www.conservatoireduprovinois.com
プロヴァン音楽アカデミーウェブサイト(日本語)
http://acaprovins.wix.com/japacaprovins

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